2017年7月のお休みのお知らせです。
【休業日】7月13日(木)、7月20日(木)、7月27日(木) & 毎週火曜日
写真はツチ。
金鎚(かなづち)と木槌(きづち)。
頭部が金属でできたものは金辺の「鎚」
木でできたものは木辺の「槌」
それぞれ用途が違います。
主にリングに模様をつけたりするときはリングより硬い鎚を。
リングのサイズ調整をするときなどはキズがつかないようにリングより硬くない槌を使っています。
会話をするときに打つ「あいづち」の語源は鍛冶屋が刀を鍛えるとき、師匠がツチを打つ合間に弟子がツチを打つという息のあった掛け合いからきているそうです。
また、トンテンカントンテンカンと鍛冶屋は相槌を打つそうですが、息があわずにリズムがずれてしまうとトンチンカン(頓珍漢)となってしまうそうです。
普段の会話の相槌を思い返してみると人それぞれで、細かく頷く人もいれば深く頷く人もいる。
その時の会話の内容によって相槌を打つ感覚などにも違いがあるようにおもう。
明るく楽しい話題ならウンウンと小刻みに首がふれているし、真剣な話やなるほどと思う話題ならゆっくりと首をふっていることが多いように感じる。
鎚目の結婚指輪も細かい鎚目のものは小刻みにリズミカルに叩いてつけていて、少し大きめの鎚目の場合はゆっくりとしっかり叩いてつけています。
会話と指輪。
異なるふたつのモノ。
「ツチ」というモノを通してみると、同じ内容の会話を何度しても、同じ力加減で叩いてつくる何本もの指輪も、まったく同じものはできないということに至っては共通点があるように感じています。
そんな余計なこともたまに考えながら、日々のモノづくりに励んでいます。